思いが巡る▽福井旅行記(4) [旅:京都より右]
10月15日、福井に行った旅の続きなんだけれど、
なんて長い一日なんだー。
まだ私は動く。
ずっと乗りたかった九頭竜線に乗るのです!
大盛況な電車です
なかなか九頭竜線のホームを探せなかった。
キョロキョロしていたら、色んな電車に出会って、見入ってしまったりする。
▲ あーーって思ったら行ってしまったんだけれど、あの列車はなんだったんだろう。。
とっても豪華な電車に出会ってしまった。。
ゆっくり色々見たいけれど、九頭竜線の発車時刻になってしまうので急ぎます。
あー、ホームのずっと端、ホームを敦賀方面に行ったほうに九頭竜線が止まっていました。
脇のホームが切れて、再び九頭竜線のためのホームが現れます。
▲ ホームが切れている。。でもこの位置に九頭竜線が止まっているのです。
あのちょっと小豆っぽい赤の電車はなんだろう。
発車2分前。何とか間に合って乗り込みました。
1両しかない車両の中は大混雑です。
この時間、高校生ばかり。
立っている人もたくさん。
電車の中をゆっくり見渡すこともできません。
乗り込んだら一番前だった。
ある意味とってもステキな場所です♪
しかし、学生がたくさん乗っていたし、運転士さんにあまりにも近くて、
ちょっとしか一番前に陣取らなかった。。。
九頭竜線とは愛称で、本当は越美北線と言います。
本当は越前花堂から美濃太田までを行く計画だったのですが、叶わず、
今は九頭竜湖駅までの52.5kmの区間走っております。
なんだか以前はバスで長良川鉄道の美濃白鳥駅まで繋がっていたのだそうですが、
2002年に廃止。うーーん、乗ってみたかった。。
九頭竜線といえば、2004年7月18日の福井豪雨です。
記憶に新しい福井豪雨。
これによって、九頭竜川水系の足羽川に架かる5つの橋(第1,3,4,5,7)が流失しました。
それは大変なことです。
地元の人は本当に大変だったでしょうし、さまざまな思いが巡っていたことでしょう。
九頭竜線は不通になっていた。
2005年10月から工事が始まって、2007年に3年ぶりに全線運転開始となったのです。
そう、だから以前来た時は工事中だった。
そんな九頭竜線に乗ることは、とても感慨深いものがあります。
さて、電車は福井駅を出て走ります。
初めは、あまりにも線路が激しすぎて、一番前にいてドキドキ。
ちょっと怖いくらい。
越前花堂駅を過ぎると全くの単線なので、のんびりと進んでいきました。
福井豪雨でも分かるように、この九頭竜線、橋が多いのです。
橋の初めには「第1」とか番号が書いてあるので、それを読んでいったりしたのですが、
結構な数ありました。
川が曲がりくねっているというのもあるのですが、
線路も曲がりくねっている。
あー、うまく伝えられないのが残念!
なんせ、電車の中は大混雑で、写真なんて撮れる感じではありませんでした。
ちょうど学生がおうちに帰る時間だったからかなー。
うーーん、ちょっと心残り。
もう「また来る!」って考えている。。
単線の九頭竜線。
どんな所を走るかって言うと、
川を何度も渡って、橋をたくさん渡って、
周りはどんどん山になっていく。
電車が真っ直ぐ行ったと思ったら、山に沿ってぐるって曲がったり。
一乗谷駅の先は、前にある線路が山に沿っているのがよく分かる。
360度、山。
そんな中、越前大野駅に近づいたら
急に辺りがパッと開けて、いきなり家だらけになったのです!
ビックリした。
● 15:46 越前大野駅
ステキな駅舎だ
駅に着くと、駅長さんが「観光できたの?」と聞いてきました。
はい、と答えると、「これ使って」と言って券のようなものをくれました。
なんでしょう?
中を開いてみるとこれでした。
観光施設入館券 500円無料
おろしそば利用券 おろしそば1杯無料
買い物券 500円無料
公共交通機関乗車利用券 500円無料
なんて太っ腹な越前大野駅なんだ!
これだと越前大野城に無料で入れるのです!なんと!
そんなことを考えてワクワクして券を見ていると、
越前大野城への入館が4時までだということが書いてあったのです
なんと!
越前大野城は12月1日から3月31日までは休館です。
それは調べて分かっていたのですが、
10月から閉館時間が4時だってことは知らなかった。
ただいまの時間、3時50分。
歩いて15分のお城までは間に合いそうもありません。
せっかく無料券をもらったんだからタクシーで・・・とも思ったのですが、
城の中に入るには、ちょっと山道を登らないといけない。
無理か・・・。しょんぼりです。
ダメだと分かっていても、城までの道をテクテク歩く。。
搦手門を潜ります 道はこんな感じで
ちょっとした山道を登るのです。
ここは亀山公園として整備されているので歩きやすい道。
夕方のこの時間、ちらほらと散歩に来ている地元の人を見ることができました。いい城だ。
うねって、うねって登っていく。
▲ 城は閉まっていてしょんぼりなのに、そんなことは途中で忘れて、
城へと続く道はワクワクするものがありました♪
この石段の上に上がると、急な階段があって、さらに登る。
すると、天狗書院が見えてくるのです。
おおー、城に出会ったよ
やっぱりうれしい。。
この脇の石垣を登って城への入り口へと向かってみます。
ここにたどり着いたのが4時10分。
丁度、城の中からおじいさんが出てきて、戸に鍵をガチャンとかけました。
私が見ているのに。
・・・そして下界へと下りていきました
「閉館」にしょんぼりする私。。。
自分が悪いと諦め、城の正面へと回ってみます。
▲ しょんぼりして、いい位置で撮れなかった。左が天狗書院です。
越前大野城は、織田信長の武将、金森長近によって1576年から4年間かけて建てられました。
1775年の大火で焼失。
今あるものは、昭和43年に再建されたもの。
天守は資料館になっています。
またここは、朝倉義景の終焉の地でもあります。
▲ 天守群は再建されたものですが、石垣は当時のままのものだそうです
越前大野の町は、1000m級の山々に囲まれた町です。
九頭竜線に乗って初めてここに入った時、四方が山で「わーー」って思った。
越前大野城が建っているこの亀山は249m。
それでも電車の窓から見え始めた時には、
「あれを登るのかー。凄い所に建っているなぁ」って、正直ビビリました。
そんなここからの眺めはいい感じ。
▲ 山の中にある町。いいでしょう。
反対側はのどかな感じでした。
もう少しいたかったけれど帰ります。
私の城の掟は、城の中に入らないとダメなので、
越前大野城は行った城の中に数えちゃダメなのです。
勝手に私ルールで。。
大野市歴史博物館の脇にあった
ここに来たのは城のためだけではない。
越前大野の町は、いい感じの城下町です。
小京都です。
道が整然と並んでいます。
縦に本通りから一番通りと続いて、寺町通りまで。
横に六間通り、七間通り・・・と続きます。
山を取り囲むように武家屋敷が建てられ、その周りに町屋、外側に寺町があるのです。
石灯篭が続く道があったり、清水が沸く義景公園があったりと、歩くのがとても楽しい越前大野。
▲ 山へ向かって進む真っ直ぐな道が張り巡っているのです
「お腹が空いた・・・」
城に夢中で昼ごはんを食べていなかった。
せっかくなので、おろしそばを食べましょう。
しかし券は使えません。使える店が閉まっているのです。。平日だからです。
観光客、少ないのです。。
うん、満足
暗くなってきたよー。
私は九頭竜線の終点まで行きます。
私の今日はまだ続く。。
(長くなったから次回につづく・・・)
はじめまして。
お城好きなんですね。お城と18切符は大好きなおじさんです。
はじめは天守閣のあるお城へ行くのですが、石垣が好きとか水堀が好きとか好みができてくるですよ。
私は全部好き・・・。(^^ゞ
keroroさんはお城のどんなとこが好きですか。
by kumakuma (2008-11-15 07:23)
あの小豆っぽい赤の電車、以前富山に行った時に富山駅で見ました! かみさんが「昔の電車って感じだね~」なんて言ってたのを覚えてます。
やっぱり城から見る町の様子っていいですね。これがあるから、頑張って登ってしまうんだなぁ(^^)
by うたに (2008-11-15 10:25)
越美北線には学生時代友人たちと乗りに行きましたね。しゃべってばかりでほとんど何も覚えてない。何をしに行ったのやら。越前大野の太っ腹には感心させられます。「乗って残そう」の一環でしょうか。
福井駅で目撃された電車、豪華な列車は大阪発札幌行の「トワイライトエクスプレス」。小豆色の電車はkeroroさんが敦賀から福井まで乗られたのと同じ車両です。国鉄時代のカラーを再現したものです。その頃は急行用でした。ご参考まで。
by サットン (2008-11-15 10:25)
★kumakumaさん
お城と18切符いいですねー。
私は残念なことに、城の細部まで分からない人です。
石垣が一番好きかな?
あとは城から町を眺めるのを楽しみにしています♪
★うたにさん
そうなんです、城に登って景色を見た時、「わーー」ってなる。
天気によってもいろんな顔があるだろうし。
まだまだ登るってことです(笑)
★サットンさん
ありがとうございます。やっぱり電車に詳しいといいですね。
自分でも旅がもっと楽しくなるだろうなぁって思うのですが、
何事にも中途半端で・・・。
「トワイライトエクスプレス」だったか。とっても豪華でびっくりしました。
by keroro (2008-11-15 14:42)
ローカル線、時間によっては
通学の学生さんですごく混んじゃいますよね
駅員さんの下さった利用券、いいですね(^^
お蕎麦がすごくおいしそー♪
福井...三方五湖くらいしかゆっくり行ったことがないから
すごく行ってみたくなりました
by sak (2008-11-15 15:11)
越美北線は私も興味あります。
長良川鉄道とつながる予定だった事も本で見ました。
しかし、残念ですよね。岐阜から行くと一度福井まで
行かなきゃ行けないので・・・
by masa (2008-11-15 18:22)
どこの地域でも、観光客を他県から呼ぶために、
税金をせっせと城などの復興事業に投入する
一方で、城をはじめ地方公共団体が管理する
施設は、全く商売っ気もサービス心もなく、
1分たりとも残業しない、早く家に考えること
だけを考えてる、そんな気がしますね。
あの方達の生活に直接関係ないからでしょう、
民間と違って、売上げを増やそう、とか、一人でも
多くの人に来てもらおう、という意識はゼロじゃ
ないかな。
by take (2008-11-15 20:36)
4時閉館というのはひどいですね。遠路来ていただいた方におらが城
を見せてあげようとの思いはないんでしょうか。ちょっと怒り・・・
しかし、すごいところまで行きましたね。越美北線というと、それがしの
実家を思い出します。岐阜県で越美南線沿線です。私が小さい頃、
越美南線が第3セクター化して長良川鉄道になったんですよ。
実家にも何年も帰ってない・・・今度の正月も帰る気ないし。
by ノリパ (2008-11-16 08:31)
んー閉館でしたか~残念。しょんぼりしますよね~。
以前京都の博物館に行こうと思ったのに、
年末年始が休館だと知りがっかりしたのを思い出しました・・・
レッツ・リトライ!
by RADA (2008-11-16 22:50)
大野城は閉まるの早すぎですね。まだ明るいのに。。
越美北線、学生だらけで大変でしたね。
高校の時には同級生がたくさんこれで通っていたのを
思い出しました。
by yosshi (2008-11-16 23:19)
★sakさん
おろしそば、本当においしかったです。
無料券が使えなくて、
前に見たガイドブックに載っていたお店にいったんですが、
最後の一滴までおいしくて、おかわりしたいくらいでした。
★masaさん
長良川鉄道とつながってくれたら、夢のような話です。
福井に行きやすくなる!
福井と郡上八幡って、夢のような話だ。
★takaさん
そうですねー、
色んな町を見てみると、温度差がある感じがします。
寂れているとこは本当に寂しい。
★ノリバさん
わー、凄すぎる。
越美南線ですか!すごーーい。
にわかに電車に乗っている私は、電車の歴史に弱いです。
あー昔に生まれたかったーー。
★RADAさん
そうそう、閉館でしょんぼりーです(笑)
4時に閉館、考えて欲しいです。資料館だからか。
かなり残念でしたが、また行きます!
★yosshiさん
あの沿線はたくさんの人が住んでいるんですね。
学生も大変なのかなーー。旅人が乗ってくると。
のんびりな時間帯に、また乗ってみたいです。
by keroro (2008-11-17 00:57)
わたしが行ったときは福井豪雨で橋が流されたままの状態が悲惨でしたが、元気に復旧している様子、よかったよかった♪
そうかー、お城しまっていたのは残念でしたね。
お城って何であんなに閉館時間早いんだろうって思いますね。
越前そば、いいなー。あの辛味大根のおろしが好きです。
by かもみーる (2008-11-17 09:49)
小豆っぽい赤の電車!
多分だけど、むかしの北陸本線主要交流電車かな。
その昔、急行たてやまとかに使われていた電車です。
もし、いまでも走っているなら見に行こうかな。
by さすらう旅人 (2008-11-18 11:56)